“信頼できる”その想いが、
私たちの誇り。

院長 田邉 稔
私が2024年4月に当院の院長に就任してから1年が経過しました。この間、地域の皆様と触れ合う貴重な機会を通じて、柏市の地域に深く根ざした病院運営を心掛けてまいりました。今年度は新たに13人の有能な医師が加わり、各診療科の強化が進んでいます。これにより、さらに多様なニーズにお応えできるようになり、地域の皆様にとって信頼できる医療を提供できることを嬉しく思います。
特に注目すべきは、以下の取り組みです。
眼科では、古瀬悠科長を中心に、白内障手術をはじめとした多くの手術実績があります。今年は新たに網膜硝子体手術がスタートしました。近日、同手術のための最新鋭の機器を導入する予定で、患者さんにより高精度な治療を提供できるようになります。
整形外科では、南徳彦医師が新たな科長に就任しました。下肢を専門とする寺川寛朗医師が加入したことで、膝や股関節の人工関節置換術がさらに積極的に行われます。
循環器内科では、不整脈センター長の飯田医師を中心に、新規医療技術「パルスフィールドアブレーション」を導入しました。この治療法は、従来の治療法に比べて治療時間が短く、合併症のリスクを低減させる特長があります。
小児科は、当院の看板診療科として、多くの患者さんに信頼されています。今年度は、前田佳真医師が新たに小児循環器の専門医として着任し、これまでの神経・発達、アレルギー、内分泌の分野に加え、更に多様な治療が可能になりました。
皆様にお知らせしなければならないのは、新病院建設のスケジュールについてです。建設業界の労働規制、建築資材や人件費の高騰が著しいため、当初の計画より4年延期となり、2034年のグランドオープンを目指すこととなりました。これに伴い、現在の病棟での運営が続きますが、引き続き安全で質の高い医療提供をお約束し、皆様のご理解をお願い申し上げます。
皆様のご支援があってこその日々であり、この町に馴染む中で改めて地域医療の大切さを実感しております。これからも柏市立柏病院はより良い医療環境を目指して邁進してまいりますので、是非宜しくお願い致します。
柏市立柏病院
院長 田邉 稔
略歴
1985年3月 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
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1991年5月 | 米国ピッツバーグ大学移植外科(〜1994年3月) |
2008年9月 | 慶應義塾大学准教授(医学部外科学)(〜2013年3月) |
2013年4月 | 東京医科歯科大学*大学院 肝胆膵外科学分野 教授(〜2024年3月) |
2017年2月 | 東京医科歯科大学*医学部附属病院副病院長(〜2019年3月) |
2019年4月 | 東京医科歯科大学*医学部副学部長(〜2024年3月) |
2024年4月 | 柏市立柏病院院長、東京医科歯科大学*名誉教授 現在に至る |
*東京医科歯科大学は2024年10月に東京工業大学と統合し、東京科学大学に名称変更。
専門分野・資格・学会活動
専門分野 | 消化器外科、肝胆膵外科、低侵襲手術 |
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資格 | 医学博士 外科専門医、指導医 消化器外科専門医、指導医 消化器がん外科治療認定医 肝胆膵外科高度技能指導医 ロボット支援手術プロクター(膵切除、肝切除暫定) 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 Acute Care Surgery 特別認定外科医 日本移植学会 認定医 |
主な役職・学会活動 |
東京科学大学名誉教授(旧・東京医科歯科大学) 第20回日本消化器外科学会大会長(JDDW 2022年) 日本消化器外科学会 名誉会員 |