“信頼できる”その想いが、
私たちの誇り。

院長 田邉 稔
私が2024年4月に柏市立柏病院院長に就任してから、2年が経過しました。この間、地域の皆様により質の高い医療を提供することを目標に、東京科学大学および千葉大学との連携を強化し、優秀な医師の招聘による診療体制の充実と、新たな医療技術の導入を進めてまいりました。
具体的には、パルスアブレーションシステムを用いた不整脈治療の開始、アルコン社最新機種「UNITY VCS(ユニティ)」による網膜硝子体手術の導入、整形外科における人工関節手術の拡充、さらに私の専門である肝胆膵外科手術の診療体制整備などを実現しました。いずれの取り組みも順調に定着し、多くの患者さんに安心して高度な医療を受けていただける体制を整えることができました。
2026年度も続く診療体制の充実
2026年4月には、多数の手術実績を有する野口典男医師を外科科長として迎え、消化器外科の診療体制をさらに強化しました。また、循環器内科には不整脈を専門とする山尾一哉医長が着任し、新たにリードレスペースメーカー植込み治療を開始しました。
さらに2026年7月には、シーメンス社製AI搭載MRIの導入を予定しています。AI技術を活用した高精度な画像診断により、診断能力のさらなる向上が期待されています。
柏市の小児医療を支える中核病院として
当院小児科は、常勤医6名と東京科学大学から派遣される非常勤医6名により、神経・発達、循環器、アレルギー、内分泌、血液・免疫、腎臓・リウマチ膠原病の6領域にわたる専門外来を実施しています。さらに12名の非常勤医が柏市小児二次救急を支え、週3日以上の当番日を担っています。
この診療体制は、東京科学大学との15年にわたる連携の積み重ねによって築き上げられたものであり、地域の中核病院として極めて充実した小児診療体制となっています。
柏市の統計では、当院が受け入れる小児救急患者および時間外入院患者数は年々増加しており、2025年度には市内全体の約3割を占め、市内医療機関で最多となりました。一方で、周辺地域では医師不足や経営上の課題から小児科診療を縮小する医療機関も少なくありません。当院は今後も柏市の小児医療を支える重要な役割を果たしてまいります。
新病院建設は地域医療の未来への投資
1978年に建設された当院は、2026年で築48年を迎えます。病院施設の老朽化は年々進行しており、新病院建設は地域医療を将来にわたり維持していくための重要な課題です。
現在、現地建て替え計画を進めていますが、建設費の急激な高騰により、昨年、計画を4年間延期することが公表されました。現在は建設コストの抑制を図るため設計の見直しを進めていますが、依然として建設費の高騰が続いており、先行きを楽観できない状況です。
施設面では厳しい環境が続きますが、職員一同、安全で質の高い医療を提供し続けるという使命に変わりはありません。これからも柏市立柏病院は地域の皆様に信頼される病院を目指し、一層努力してまいります。今後とも、地域の医療機関ならびに関係者の皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
柏市立柏病院
院長 田邉 稔
略歴
| 1985年3月 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
|---|---|
| 1991年5月 | 米国ピッツバーグ大学移植外科(〜1994年3月) |
| 2008年9月 | 慶應義塾大学准教授(医学部外科学)(〜2013年3月) |
| 2013年4月 | 東京医科歯科大学*大学院 肝胆膵外科学分野 教授(〜2024年3月) |
| 2017年2月 | 東京医科歯科大学*医学部附属病院副病院長(〜2019年3月) |
| 2019年4月 | 東京医科歯科大学*医学部副学部長(〜2024年3月) |
| 2024年4月 | 柏市立柏病院院長、東京医科歯科大学*名誉教授 現在に至る |
*東京医科歯科大学は2024年10月に東京工業大学と統合し、東京科学大学に名称変更。
専門分野・資格・学会活動
| 専門分野 | 消化器外科、肝胆膵外科、低侵襲手術 |
|---|---|
| 資格 | 医学博士 外科専門医、指導医 消化器外科専門医、指導医 消化器がん外科治療認定医 肝胆膵外科高度技能指導医 ロボット支援手術プロクター(膵切除、肝切除暫定) 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 Acute Care Surgery 特別認定外科医 日本移植学会 認定医 |
| 主な役職・学会活動 |
東京科学大学名誉教授(旧・東京医科歯科大学) 第20回日本消化器外科学会大会長(JDDW 2022年) 日本消化器外科学会 名誉会員 |




