診療科の特徴

腎臓内科では、腎臓病全般の診療を行っております。
慢性腎臓病（Chronic Kidney Disease；CKD）は、いまや国民病ともいわれ、患者数は1330万人（成人のおよそ8人に1人）にのぼると言われています。CKDは初期のころには症状が出にくいため、気づかず放置されてしまうこともありますが、初期であっても心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まるほか、ある程度進行すると腎機能の回復は難しく、最終的には透析や腎移植などの治療が必要になってしまいます。一方で、早期から原因に応じた適切な治療を行うことで、その進行を遅らせ、様々な合併症リスクを減らすことが可能であることもわかっています。
健診などで検尿異常、腎機能低下を指摘されたら、まずはお気軽に当科外来を受診してご相談ください。

主な診療・検査内容

検尿異常（尿蛋白、尿潜血）、腎機能障害の原因は多岐にわたります。当科では、詳細な問診や診察、血液検査や尿検査によるスクリーニング、必要に応じた画像検査（腹部エコー、CTなど）を行い、適切な診断を行うよう努めています。確定診断のために腎生検が必要と判断された場合には、連携する医療機関へご紹介させていただきます。

慢性腎臓病に対しては、進行を遅らせることを目標として、原疾患や合併症に応じた適切な薬物療法に加え、食事療法や生活面の指導などを行っています。また、腎機能が著しく低下してしまったかたには、適切なタイミングで腎代替療法（透析、腎移植）について情報提供を行い、納得がいく治療選択ができるようサポートいたします。

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